医学部受験は筆記試験だけではなく、面接も一般選考に含まれていることが多いです。

基本的なコミュニケーション能力が備わっているかどうかを見られているほか、医師となるのにふさわしい人物かを判断されます。

とはいえ、医学部受験の面接については予想できない部分も多く、攻略法を把握していないという方も多いのではないでしょうか。

「医学部受験の面接で好印象につながるポイントを知りたい」

「医学部受験の面接で一番よく聞かれる質問は何なのか」

本コラムでは医学部受験の面接で悩んでいる方のために、医学部受験の面接に役立つ参考書や問題集を5選紹介します。

参考書や問題集を選ぶ際のポイントにも触れているため参考にしてみてくださいね。

医学部受験の面接参考書・問題集のおすすめ5選

まずは医学部受験の面接対策に活用できる参考書・問題集を5選紹介します。

• 世界一わかりやすい医学部小論文・面接の特別講座
• 医学部の面接
• プロが本音で語る最新医学部面接
• 医学部面接ノート
• 医学部入試面接集中講義 増補改訂5版

世界一わかりやすい医学部小論文・面接の特別講座

「世界一わかりやすい 医学部小論文・面接の特別講座」は、小論文の最新テーマやオンライン面接にも対応している参考書です。

2017年に刊行された「世界一わかりやすい 医学部小論文・面接の特別講座」の改訂版として出版。

常時最新のテーマに切り替わる小論文の出題例を全差し替えし、入試不正問題発覚後の注意点やコロナ禍の面接も網羅した内容となっています。

著者は京都大学卒業の芝高太郎氏。医学部受験専門予備校の老舗、進学塾ビッグバンで小論文や面接科の主任を務めた経験もあります。

リモートでも小論文や面接指導を行っており、小論文や面接対策を行ううえでチェックしておきたい講師のひとりです。

医学部の面接

「医学部の面接」は、教学社から出版されている面接対策の参考書です。

医学部受験指導のエキスパートによる決定版として、医学部面接対策をしっかり講じられます。面接の基本から周りの受験生に差を付けられる難題まで幅広く掲載。

65の質問を4つに分類し、「回答例」「質問の意図」がわかりやすくまとめられています。質問の背景を知ることで、自分なりの答えを見つけられるようになるでしょう。

「10代の子ども、40代の会社員、80代の高齢者の3人が人工呼吸器を必要としている。しかし、呼吸器はひとつしかない―どう対応しますか？」このような本番でも聞かれる確率が高そうな質問が集約されています。

プロが本音で語る最新医学部面接

エール出版社が手掛ける「プロが本音で語る最新医学部面接」は、プロ目線で面接を突破する攻略法が掲載されています。

本書の特長は実際に受験した人の体験談が掲載されていること。さまざまな大学の事例が掲載されているため、自身の志望大学に関する面接の傾向を知ることができます。

さらに、面接に向けての準備や当日の流れも知ることができ、面接のシミュレーションにも役立つでしょう。

前年度の面接との比較ポイントも解説されており、コロナ禍による面接の変更点などの最新の傾向を掴んだうえで対策を講じられます。

医学部面接ノート

‎「医学部面接ノート」は日本入試センターから出版されている参考書です。

第1部～第3部までの構成となっており、第1部では「面接突破のためのアドバイス」として、医学部受験の面接で聞かれる代表的な質問が掲載されています。

第2部と3部では「医学部合格のための面接体験記」を収録。面接会場の様子、実際に聞かれた質問が各大学ごとに集約されています。

本書は受験の傾向に合わせた改訂が行われているため、最新の傾向を知りたい受験生におすすめです。

医学部入試面接集中講義 増補改訂5版

エール出版社が手掛ける「医学部入試面接集中講義 増補改訂5版」は、医師の倫理や脳死判定、臓器移植など医学部面接で聞かれる確率が高い質問を掲載。

現代医療の問題点を法学博士の小林公夫氏が解説しています。テーマ別に細かく集約されているのがポイント。苦手分野をわかるまで熟読することで、テーマ理解にもつながるでしょう。

小林公夫氏は一橋大学の博士で医学と法、生命倫理学、ドイツ法、法哲学を専門分野としています。現在は治療の中止や生殖医療など先進的な医療の研究に従事。

医学部受験の指導にも携わっているため、受験生の視点に立った有益な情報を入手できるでしょう。

医学部受験における面接の参考書・問題集の選び方のポイント

医学部受験における面接の参考書や問題集はどのような点を踏まえて選ぶべきなのでしょうか。以下では面接対策の参考書や問題集選びのポイントを解説します。

知りたい情報が掲載されているか

まずは知りたい情報が掲載されているかどうかです。

医学部受験の面接で聞かれる質問は大学によって異なりますが、「医師を目指そうとした理由」「どのような医師になりたいか」などはほとんどの大学で聞かれるでしょう。

基本的な質問の内容について知りたい場合、質問の事例が多く掲載されている参考書がおすすめです。

また、医学部受験では地域医療や医療ミス、延命治療、チーム医療やがんの告知などテーマに沿った質問もあります。

最新のテーマであればAIやコロナ、少子高齢化などに沿った質問も考えられます。苦手なテーマを対策しておきたい場合は、テーマ別に掲載されている参考書や問題集を選びましょう。

読み切れるページ数か

読み切れるページ数を選ぶことも大切なポイントです。分厚い参考書は多くの情報が掲載されていますが、ページ数が多いものが絶対良いとは限りません。

読み切れない参考書を購入してしまうと頭の中で情報が錯乱してしまい、却って非効率です。

面接対策を始めるタイミングは人によって異なるため、対策を始めようとした時期から受験までに読み切れるページ数かどうかを確認しましょう。

医学部受験の面接参考書・問題集のおすすめまとめ

本コラムでは医学部受験の面接参考書や問題集のおすすめを紹介しました。

面接で聞かれる質問の解答を丸暗記しておく必要はありませんが、面接までに十分な対策を講じておくことで当日は落ち着いた気持ちで面接に臨めます。

「基本的な質問を網羅しておきたい」「最新のテーマについて知りたい」「オンライン面接のコツをおさえておきたい」など、自分に合った面接参考書や問題集を選ぶのが大切です。

映像授業とコーチングで医学部受験の突破を目指せるアガルートメディカルでは、面接対策の相談にも対応しています。

参考書や問題集では補えなかった部分をアガルートメディカルに相談してみてはいかがでしょうか。気になる方は資料請求から始めてみてください。